2013年1月9日水曜日

ウィスキーの飲み方 オン・ザ・ロックは氷次第

ウィスキーの飲み方はニート(ストレート)が一番だ。
ほかの飲み方はすべてデメリットがあるため、やめたほうがいい。
(参照:ウィスキーの飲み方は、ニートで

というのが私の基本姿勢だが、そんな私がなぜオン・ザ・ロックにもこだわりを持つのか?
それはオン・ザ・ロックが、とてもカッコいい飲み方だからだ。

琥珀色のウィスキーの中に浮かんだ氷の塊、その氷が放つ光。
ゆっくりとグラスを傾けると、光がさまざまに反射する。
少しずつ融けていく氷が、時間とともに味と香りをグラデーションする。

飲み終わると、氷の塊はすこし小さくなっている。
手につかんだグラスを回すと、氷がグラスにぶつかってキレイで涼しい音を立てる。

透明な氷のオン・ザ・ロック


まさにオン・ザ・ロックは、照明が薄暗いバーでこそ生きる洒落た飲み方だ。
(ちなみに、季節は夏が一番だ。まだクーラーがなかった時代の紳士の飲み物のイメージ)

ただ、気をつけてほしい。
オン・ザ・ロックは、とてもダサくなりがちな飲み方でもある。

そのポイントは、氷の質だ。
もしあなたがオン・ザ・ロックを頼んで、業務用冷蔵庫で作ったような気泡だらけの氷で出てきたなら、そのバーでは二度とオン・ザ・ロックを頼んではいけない。最低限、氷は透明でなければならない。
それも、「オン・ザ・ロックス」ではなく「オン・ザ・ロック」の形でなければならない。
もしグラスの中に2つ以上の氷が入っていたなら、失格だ。
グラスの中の氷はただひとつ、大きな塊が入っていなければならない。

これらのこだわりには、もちろん根拠がある。
一杯のウィスキーを愉しむ最適な時間は15~30分だ。その時間をかけて、ゆっくりと融けていく氷が最低限オン・ザ・ロックの礼儀なのだ。そのためには、氷屋さんで作った氷でなければならず、バーはコストをかけなければならない。

オン・ザ・ロックは、冷えていればいいというものじゃない。
もし冷凍庫から出てきた氷が何個か適当に入っていたら、すぐ溶けて、何を味わっているのか分からないままにそのウィスキーを飲み干さなければならなくなる。これはつくり手に失礼な飲み方だ。

とにかく氷の質で判断してほしい。
氷の質にこだわるバーでは、溶けにくいように表面積が小さくなるカットがされているだろう。球体になっていたり、ダイヤモンドカットだったり。

それらの氷の工夫を眺めることも、オン・ザ・ロックの魅力だ。
ともかく、オン・ザ・ロックは氷にこだわってほしい。




2 件のコメント:

  1. せっかくなら、チャンとしたバーで出される丸い氷の写真にして下さい。
    開店前に氷屋さんから届いた氷を一個ずつアイスピックでコチコチ仕上げて丸い氷を作って出すのが本当です。丸くすることで表面積が最小になり解けるのが遅くなります。

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    1. コメントありがとうございます。
      丸氷派なのですね。おっしゃる通り、球になった丸氷がもっともゆっくり溶ける最良の形です。
      私は丸氷に加えて、この写真に挙げたダイヤモンドカットも好きです。

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