レビュー:キャメロンブリッジ1954 グレーン 35年 飲んだことある?

Cameron Brig Vintage 1954 Pure Grain Scotch Whisky 35yo (キャメロンブリッジ ヴィンテージ1954 ピュア・グレーン・スコッチ・ウィスキー 35年熟成)を飲んだ。65点。
グレーン・ウィスキーとはなにか?それがウィスキーの歴史にどんな革命をもたらしたか?についてはいずれ別記事にしようと思う。ここではさらっと。簡単にいうと、グレーン・ウィスキーとは蒸留するときに「連続蒸留器」という蒸留器を使ったウィスキーだ。この「連続」というのがポイント。その名のとおり、連続でひたすらウィスキーを生産できる。効率の変わりにこの蒸留器が失ったものは個性。結果として、極めて穏やかなウィスキーが出来る。原料は大麦麦芽(モルト)が少量と、大麦以外の穀物(トウモロコシ、小麦、ライ麦など)だ。
グレーン・ウィスキーは通常、モルトウィスキーと混ぜて味の調整に使われる(そしてブレンデッド・ウィスキーとして世に出る。キャメロンブリッジの場合だと、ジョニーウォーカーに使われている)。単体でリリースされることは非常に珍しい。
ましてや、1954年に仕込まれた35年熟成のグレーン・ウィスキーなどほとんどないはずだ。けれども長熟のブレンデッド・ウィスキーにはこういった長熟のグレーン・ウィスキーが使用されている。一度は飲んでみたい。さてはて、どんな味がするのか?

(あ、細かいことをいえば、今回のキャメロンブリッジはPure Grain、つまり大麦麦芽は一切使っていない。ついでに世界で始めてグレーン・ウィスキーを製造した蒸留所ということも附記)



【評価】
香りは澄んでいて、甘み、甘み、そして甘み。かすかに醤油の酸味も混じる。穏やかな畑の風景。湧き出る水。
口に含めば、野菜を洗った夏の水。バーベキューのトウモロコシ。夏草。
濃い色の割りに、意外とさらさら入ってくる。
驚くべきことに、このグレーンは、厚みにも重みにも軽さにも薄さにもなりえる。
(普通のグレーンならば軽さと薄さにしかなりえないが、長熟のせいか、厚みや重みの表現もあるのだ・・)

単体では美味くはないが、大変勉強になった。もし出会えば飲むことをオススメする。

【Kawasaki Point】
65point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:Cameron Brig Vintage 1954 Pure Grain Scotch Whisky 35yo (キャメロンブリッジ ヴィンテージ1954 ピュア・グレーン・スコッチ・ウィスキー 35年熟成)
地域:Lowland, ローランド
樽:Oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル


香りは澄んでいて、甘み、甘み、そして甘み。

Signatoryシリーズの"S"

元から付いていたコルクはもうボロボロ

このヴィンテージにはなかなかお目にかかれない。
大変勉強になった一本。




レビュー:ボウモア1991 21年 デュワーラトレー 心に静けさを

A.D. RATTRAY Cask Collection BOWMORE 21yo (ボウモア21年熟成 デュワー・ラトレー社 カスク・コレクション)を飲んだ。85点。
このデュワー・ラトレイというボトラーズ(瓶詰め業者)は、かつてボウモア蒸留所のオーナーであったモリソン家によって運営されているようだ。ボトルには社長のサインがあり、自信の程をうかがわせる。

【評価】
グラスから立ち上る香りは、ぶどうの一房、雨の日の日本家屋、曇り空だが嵐の前の静けさ。小さな貝殻をじっくり眺める。空(から)のワインボトル。
口に含めば、生牡蠣の潮っぽさ。クリーミィな煙たさ。手のひらで感じるビーチの砂。
心に静けさを取り戻す一杯。

【Kawasaki Point】
85point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:A.D. RATTRAY Cask Collection BOWMORE 21yo (ボウモア21年熟成 デュワー・ラトレー社 カスク・コレクション)
地域:Islay, アイラ
樽:Oak, Sherry, オーク、シェリー
ボトル:A.D. RATTRAY

グラスから立ち上る香りは、ぶどうの一房


かつてボウモア蒸留所のオーナーであった
モリソン家によって運営されている


口に含めば、生牡蠣の潮っぽさ。クリーミィな煙たさ。
1度使用したシェリー樽で熟成

社長(S.W.Morrison)のサイン入りで自信を示す

イギリスはアイラ島のボウモア蒸留所。湾がはっきり見える。
ボウモアはゲール語で「大きな湾」というのがよく分かる。

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レビュー:アルバータ・スプリングス10年 雨後の水たまり

ALBERTA SPRINGS 10yo(アルバータ・スプリングス 10年熟成)を飲んだ。79点。
アルバータ・スプリングスはカナダ産のカナディアン・ウィスキーだ。
カナディアン・ウィスキーの原料は、ライ麦と、トウモロコシ。ライ麦と言えば「キャッチャー・イン・ザ・ライ」(ライ麦畑で捕まえて)でその名前は有名だが、実物は日本ではあまり馴染みがない。寒冷な地でも育つため、カナディアン・ウィスキーの原料なのだ。カナダで単に「ライ(rye)」と言えば、ウィスキーのことを指すらしい。
ちなみに、アルバータ・スプリングスは100%ライ麦のウィスキーだ。(日本語の説明だとトウモロコシも使っているかのような説明が多いんだけれども・・)


【評価】
グラスに鼻を近づければ、柑橘の果肉。ハチミツ漬けのオレンジの皮。アルコール。少しのミント。
グラスを傾け唇から液体が入ってくると、樽の木の破片が口に入ってきたのかと思うほどウッディ。オレンジの皮の苦味。木の苦味。後味は雨後の水たまりのように爽やかなウィスキー。

【Kawasaki Point】
79point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:ALBERTA SPRINGS 10yo(アルバータ・スプリングス 10年熟成)
地域:Canada, カナダ
樽:Oak,  オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル


ハチミツ漬けのオレンジの皮

アルバータ・スプリングスは
カナダ産のカナディアン・ウィスキー
ライウィスキーだ。(ライ麦100%)
CANADI Nの表記は英語
CANADI Nの表記はフランス語

樽の木の破片が口に入ってきたのかと思うほどウッディ

カナディアン・ウィスキーのアルバータ蒸留所の場所はここだ。この地から日本まで旅して来る。

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レビュー:マッカラン1991 21年熟成 ウィスキーが初めての女性にもオススメできる理由とは?

MACALLAN 1991 21yo SAMAROLI(マッカラン1991 21年熟成 サマローリ)を飲んだ。85点。
サマローリはボトラーズブランドのひとつだ。いわゆる蒸留所が出しているオフィシャルボトルとは違い、蒸留所から樽を買い付け、サマローリらしさを出して瓶詰めする。
サマローリらしさとはなにか?それはなんといってもその味のまとめ方がオシャレなのだ。強烈な個性よりバランスの妙で勝負する。ちなみに、ボトルもウィスキーとは思えないオシャレさ。例えば、バーに連れ立った「ウィスキーに興味はあるけどまだ飲んだことはないんです」といった女性にもオススメできるのはなぜか。それは、そのバランス感覚が洗練されていて、初めての人を戸惑わせる“強烈な味のパンチ”を必要としないからだ。


【評価】
その香りは甘くスパイシー。爽やかなオレンジの皮を指でつまむ。細く刻んだレモンの皮をのせた生チョコレート。熟す前の、かぼす。
グラスを傾けると、お菓子のミルキィの甘さにのって、透き通ったスパイシーな刺激として口の中に侵入したあと、おだやかで甘い香りが徐々に広がり、熱の加わった生チョコレートが口の中で溶けるかのよう。ジンジャーの後味。サクランボの酸味。
ライトなだけではなく、おだやかなだけでもなく、スパイシーだけでもない、そんな甘さの深みを感じる点で、これはザ・マッカランである。時間をかけてマッカランの魅力がひとつずつプレゼンテーションされる。
さすがのサマローリなオシャレな一杯。

【Kawasaki Point】
85point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:MACALLAN 1991 21yo SAMAROLI(マッカラン1991 21年熟成 サマローリ)
地域:Higland, ハイランド
樽:Oak, Bourbon, オーク、バーボン
ボトル:SAMAROLI、サマローリ


サマローリらしさとはなにか?
それはなんといってもその味のまとめ方がオシャレ

非常にライトな色。スパイシーで甘い。

イギリスの北のほうにあるハイランド、それもスペイ川流域の
マッカラン蒸留所の場所を地図で確かめてみて。

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レビュー:アラン1996 16年熟成 渋さの魅力

Arran 1996 16yo Single Cask(アラン1996 16年熟成 シングル・カスク)を飲んだ。81点。
アラン蒸留所は1995年に誕生。小さな蒸留器が2器で稼働中。
2013年現在では実質、この16年熟成のものが最長の熟成と言われている。

【評価】
グラスから立ち上るの香りは、温めたぶどうの実。それから酸味。麦の甘み。古い樽の木、しかしえぐみではない。クリアーな香りの構成で、弦楽四重奏のようなコンパクトさ、シンプルさを思わせる。
口に含めば、渋みの中に麦のコク。この渋みをうまみと感じるなら、渋いと言われる魅力を持った人物に違いない。芳ばしい麦が鼻から抜ける。
深みよりも、渋みとコクに特化したウィスキー。

【Kawasaki Point】
81point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:Arran 1996 16yo Single Cask(アラン1996 16年熟成 シングル・カスク)
地域:Islands, アイランズ
樽:Oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

アラン蒸留所は1995年に誕生。
小さな蒸留器が2器で稼働中。


シングルカスクでカスク(樽)の番号は649番
同じ樽からは309本ボトリングしており、そのうちの50本目がこれ。



アランのボトルにはいつも鳥が舞っている。

芳ばしい麦が鼻から抜ける。

イギリスはクライド湾に浮かぶアラン島。アラン島の北に位置するアラン蒸留所。
地図で+ボタンを押して、ぐっと寄って確かめてみてほしい。

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レビュー:カナディアンクラブ・クラシック 12年熟成 時間差の甘み

Canadian Club CLASSIC 12yo (カナディアンクラブ・クラシック12年熟成)を飲んだ。89点。
通称CC(シー・シー)で、カナダを代表するウィスキー。原料はライ麦やトウモロコシ、そして麦で、それらをブレンドしている、ブレンディッド・ウィスキー。ちなみに、世界で始めてブランド名をつけたウィスキーと言われている。ウィスキーにブランド名なんて、今では当たり前だけれども。

【評価】
グラスに鼻を近づければ、甘くメローな香り。木のくぼみに溜まった蜜。古時計の振り子。そして、針の音しか聞こえない木のロッジ。
口に含めば、深い甘み。甘みに深さがあるならば、時間差で奏でられる、高音と低音、それぞれ単音ずつの甘みのハーモニー。
広がりすぎないが、深みを与え満足させる。
木のロッキンチェアに座って飲みたいウィスキー。

【Kawasaki Point】
89point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:Canadian Club CLASSIC 12yo (カナディアンクラブ・クラシック12年熟成)
地域:Canada カナダ
樽:Oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル


甘くメローな香り。木のくぼみに溜まった蜜。

世界で始めてブランド名をつけたウィスキー

木のロッキンチェアに座って飲みたいウィスキー

アメリカはデトロイトの対岸に位置するカナディアン・ウィスキー。もちろん国はカナダ。
創業者がアメリカの禁酒法を見越してカナダにつくったという。

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レビュー:白州シェリーカスク2013 午前十時の森林のよう

白州シェリーカスク2013(Hakushu Sherry Cask 2013)を飲んだ。87点。
白州のシェリー樽のみを集めた限定のもので、この2月に全国で3,000本リリースされた。
バーで出会う人も多いはず。

【評価】
香りは、甘いナッツのチョコレート。バニラ。少しビターなココアパウダー。うっとりする本の世界にでも招き入れられたかのよう。ぶどうの枝の酸味と、海水浴のシュノーケルのゴム。
口に含めば、滑らかだが爽やかな主張。うっとりする本の世界から、午前十時の森林に連れてこられ、そのすっきりとした木漏れ日に目を覚ますかのよう。ウッディな後味でまとまる。
感覚のあちこちを刺激される広い幅のウィスキー。

【Kawasaki Point】
87point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:白州シェリーカスク2013(Hakushu Sherry Cask 2013)
地域:山梨県 日本
樽:Oak, Sherry, オーク、シェリー
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル


口に含めば、滑らかだが爽やかな主張。
うっとりする本の世界

午前十時の森林に連れてこられ
そのすっきりとした木漏れ日に目を覚ますかのよう


山梨県、南アルプスのふもとにある白州蒸留所を地図で確かめてみて。

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レビュー:ボウモア1999 13年熟成 その恐竜を一度見たら忘れない

3Rivers, Dinosaur Series, BOWMORE 1999 13yo(ボウモア1999 13年熟成、三河屋の恐竜シリーズ)を飲んだ。88点。
このダイナソーシリーズのボトルは一度見たら忘れない。なんせ恐竜が描かれているのだから。調べたところ、今回の恐竜はSauropelta edwardsorum(サウロペルタ)のようだ。文献を当たってみたが、ボウモアとの関係性は一切見出せない。ボトラーのただの趣味だろう。しかし、ウィスキーの名前やボトルはなんせ覚えにくいので、こういう尖り方は好感が持てる。
三河屋はボトラーズだ。ボトラーズは蒸留所から樽を買ってきて、独自に寝かせたりして瓶詰めして世に出している(関連:「ウィスキーの“オフィシャルボトル”の意味とは?」)。この三河屋さんは、樽の買い付け1人、営業1人の計2名でやってるらしい。


【評価】
グラスから立ち上る香りは、甘く優雅で、大河のように大量にゆったりと流れてくる。ピートの香りが大河に含まれている。麻の繊維質、ややみかんやオレンジを思わせるフルーティさ。たいまつの炎。
グラスから口に流し込めば、鋭くピートが暴れる。酸味と甘みのバランスが最高で、うまみに昇華されている。重くないスパイシーな後味。
鋭さ、エッジ、うまみのバランスの取れたオシャレな一杯。

【Kawasaki Point】
88point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:BOWMORE 1999 13yo(ボウモア1999 13年熟成)
地域:Islay, アイラ
樽:Oak, Sherry, オーク、シェリー
ボトル:3Rivers, Dinosaur Series, 三河屋の恐竜シリーズ

鋭さ、エッジ、うまみのバランスの取れた
オシャレな一杯

サウロペルタ。
ウィスキーの名前やボトルはなんせ覚えにくいので、
こういう尖り方は好感が持てる

日本から遠く離れたイギリスはアイラ島のボウモア蒸留所。(+や-のボタンで拡大縮小できる)
ここで作られた樽を日本のボトラーが買って、日本で流通し、われわれの口へ運ばれている。

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レビュー:アードベッグ 9年 ~もうすぐ着く~

ARdbEG Almost There 9yo (アードベッグ9年熟成 オールモスト・ゼア)を飲んだ。83点。
「オールモスト・ゼア」つまり、「もうすぐ着く」。ボトルに書かれたなんとも詩的なタイトル。
どこに着くのか?アードベッグのオフィシャルボトルの中で一番若い「10年」に「もうすぐ着く」のだ。
アードベッグは1980年代に操業停止し、1997年に復活した蒸留所。復活を祝い、「アードベッグ10年への道」と題して、3つの詩的なボトルを発表した。

  • Very Young(とても若い)6年
  • Still Young(まだ若い)8年
  • Almost There(もうすぐ着く)9年

今回のボトルはアードベッグが復活してから10年を迎えようというまさにその直前の9年もの。
つくり手としては「約束の10年」にたどり着く、そこにあともう少しだ、という思いはいかほどだったであろうか。楽ではない道のりを1年1年積み重ねてきた。まだ10年ではない、まだ喜んではいけない、しかし気がつけば「もうすぐ着く」じゃないか。
ちなみに、2013年の今となっては、このシリーズはかなり希少。


【評価】
煙たさの奥の奥に柑橘のハーモニー。ピリッとした刺激の奥ゆかしい世界。古い木の廊下。バターの深み。
口に含めば、軟水のまろやかさのあとにすぐ刺激。オイルサーディンのオイル、ドライフラワー。
樽のうまみは充分に横たわっているウィスキー。主張の強さ、それから熟成のうまみ、この両方の要素を同時に味わう。調和しきっていない面白さがある。まさにオールモスト・ゼア。

【Kawasaki Point】
83point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:ARdbEG Almost There 9yo (アードベッグ9年熟成 オールモスト・ゼア)
地域:Islay アイラ
樽:Oak, Bourbon, オーク、バーボン
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル


歴史ある蒸留所だが操業停止しており、
1997年に復活した

ピリッとした刺激の奥ゆかしい世界

調和しきっていない面白さがある

オールモスト・ゼア、「もうすぐ着くから」と。


イギリスはアイラ島、南東に位置するアードベッグ蒸留所を地図で確かめてみて。

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レビュー:ロングロウ1996 14年 カスクストレングス

Longrow1996 14yo CASK STRENGTH(ロングロウ1996 14年熟成 カスクストレングス)を飲んだ。88点。
シェリー樽熟成だが、オロロソではなく、アモンティリャードのシェリー樽というのが珍しい点。


【評価】
グラスに鼻をやれば、強いアルコールに乗って薫る、オイル漬けの野草。
蚊取り線香のある縁側、白い壁の港町の描かれた油絵。煙突の煙。魚醤。
口に含めば、深い醤油のコクと甘みが、くゆらせたタバコの煙が消えていくスピードで口の中に沈んでいく。
重みのある樽の木。
ピートを深く味わいたくなり、何度も口に運ぶウィスキー。

【Kawasaki Point】
88point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:Longrow1996 14yo CASK STRENGTH(ロングロウ1996 14年熟成 カスクストレングス)
地域:Campbeltown キャンベルタウン
樽:Oak, Sherry, オーク、シェリー
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル


香りは、白い壁の港町の描かれた油絵。煙突の煙。

重みのある樽の木


ピートを深く味わいたくなり、何度も口に運ぶ。

スコットランド西岸のキンタイア半島先端のキャンベルダウンは人口5,000の小さな町。

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レビュー:ブラックニッカ ハイボール(缶)


ブラックニッカ ハイボール(缶)を飲んだ。缶の商品には点を付けないのでポイントなし。
いわゆる「ヒゲのハイボール」、角ハイボールのライバルだが、流通量は角の方が上。


【評価】
鼻を近づければ、レモンの香りの奥に麦。そのコクはギリギリの線でバランスを保ち、えぐみになっていない。しかし缶の香り。
口に含めば、炭酸と程よい甘み、缶の苦味を経由して、後味に麦が口の中全体に拡がり立体感を思わせる。
コンセプトは分かるが、缶でなければいいのに、と考えてしまうハイボール。

【Kawasaki Point】
-point(ポイントなし)
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:ブラックニッカ ハイボール(缶)
地域:日本 (余市と宮城)
樽:バーボンなど
ボトル:オフィシャルボトル


ヒゲのハイボール

後味に麦が口の中全体に拡がり立体感を思わせる



なぜウィスキーは最初から美味いと思えないか? 後編

なぜウィスキーは最初から美味いと思えないか? 前編からの続き。
前編では、人には「経験値を重ねウィスキーを好きになる臨界点」があり、それは「アクワイアード・テイスト(後天的な味覚)」と呼ばれていることを紹介した。
後編ではさらに掘り下げて、人がいかに「アクワイアード・テイスト」を獲得するか、そしてウィスキーを好きになるためにはどのようにすれば良いかを紹介する。「ウィスキーを好きになるメカニズム」について書かれた文章はほとんど見当たらないから、この記事はボリュームを持たせた。

ウィスキーはいかに人を魅了するか
いかにアクワイアード・テイスト(=後天的な味覚)は育つのか。
まだ味覚が育っていない子供の頃を考えてみるとわかりやすい。

子供にとっての味覚とは

実は人間には先天的な味覚も存在する。子供の頃、文句なしに「うまい!」と感じるのは、「甘み」と「塩み」だ。「甘み」は「エネルギー源」を意味している。糖のエネルギーがなければ人間は生きていけない。また、「塩み」も同様に生命維持に不可欠だ。
子供の味覚にとって「苦味」が意味しているのは「毒」だ。判断力のないうちは苦味は拒否することが生きるために必要なことだ。また、「酸味」が意味しているのは「腐敗」で、これも拒否したほうが得策なのだ。
だからお父さんのビールを一口飲まされた子供は「大人はなぜこの茶色い液体を嬉しがるのか分からない」と心の底から思う。だってそれは子供の味覚にとっての「毒」だから。


食するものによって味覚が発達する

甘いものだけでは栄養が偏る。子供の成長とは、甘み以外の経験を重ねることだ。
そして下記の3つの要素で「アクワイアード・テイスト」は育つ。
  • 頻度
  • 関連情報の豊富さ

これはまさにウィスキーを旨いと思うようになるプロセスと同じなので、ひとつずつ解説していこう。

経験の頻度を増す

その味を経験する頻度が高ければ高いほど、つまり回数も多ければ多いほど、その味に対する感受性が深くなる。これは私がウィスキーを最初50杯飲むまでは美味いと感じず、その後に「美味いかも!」と感じ始めたことと同じだ。コーヒーに砂糖やミルクを入れないと美味いと感じなかったのに、いつしか砂糖の量が減り、ミルクなしになり、ブラックでも美味いと感じるようになるのは、コーヒーの経験頻度が多くなり、その味の繊細さが知覚出来るようになったからだ。

経験の幅が拡がる

ある種の味の経験の幅が大きければ大きいほど、アクワイアード・テイストは開発されていく。ビールの飲み始めに、アサヒもキリンもサッポロもサントリーもないが、同じビールの中で幅をもって経験していくと、これらの違いに気がつけるようになる。最初は普通のビールと黒ビールの違いに気がつくようになる。その後に、ホップを利かせたビールと、ドライなビールの違いに気がつくようになるだろう。むろん、A~Bまでの狭い経験よりも、より幅広くA~Zまで経験したほうが、深く味わいを獲得できる。


関連情報の豊富さ

実はここが最大のミソで、「関連情報」により味覚は変化する。
中の液体の色が分からないようにした黒いグラスで、味を確かめることを「ブラインド・テイスティング」と言うが、これでは本当の「味」は分からない。色も味に影響するからだ。(※ブラインド・テイスティングは特殊な遊び、またはブランド名に左右されない特殊な審査に使用する)
嗅覚と味覚以外は、味に関係ないのでは?と思うだろう。実際には、視覚情報も味に関係する。青く着色した肉は、不味く感じてしまう。実際にレモン果汁はほとんど入っていないのに、黄色く着色された液体は、その味わいに「レモン感」が増されて感じられる。
また、視覚だけでなく、口にするウィスキーの味や香りについての情報も味わいに影響する。ウィスキーに薬の味がすることや、フルーツの香り、蜂蜜の香り、バターの香りなどがする、という情報があれば、味の感じ方が違ってくる。


味わいと記憶

ところで、なぜ関連情報でウィスキーの味わいが違うか?
それは、味わいとは、味に関する記憶だからだ。それこそが「アクワイアード・テイスト」の正体だ。
例えば、子供の頃分からなかった「酸味」がうまく感じられるのは、腐敗ではなく、「醗酵」という自然作用の恩恵を知り、記憶するからだ。「この酸っぱさは、よい酸っぱさだ!」と。「煙たさ」がうまく感じられるのは、火を使い肉や野菜が美味くなることを知るから。バーベキューの美味さは、あの煙たさと共に記憶されている。だから、ウィスキーの煙たさに出会ったとき、その記憶を引っ張り出して「美味さ」として知覚できるようになる。「ムムッ、この煙たさはおいしさの証だ!私にはこの経験があるゾ!」と。


ウィスキーの“香り探し”

数百種の香りの複合体であるウィスキーは、まさにアクワイアード・テイストのかたまりだ。
しかし、はじめてウィスキーに出会ったとき、その香りがあまりに多すぎて、面食らってしまう。ひとつずつの味わいの記憶をうまく引っ張ってこれない。「そんなにいっぺんに言われてもよく分からないよ」状態になる。だから最初、ウィスキーは美味いと思えない。香りの情報量が多すぎるのだ。
では、どうすればよりウィスキーの美味さに気づけるか?
それには、「ウィスキーの香り探し」をしてほしい。ウィスキーはただ漫然と飲むのではなく、その香りの要素をさがしながら飲むことが重要だ。そのための補助として、ウィスキーのテイスティング・コメントがある。このテイスティング・コメントを参考にしながら「ウィスキーの香り探し」をする。
「バナナの香りか・・・うん、確かにそんな香りがするな。。潮の香りもするのか?どれどれ。ほー、そういわれりゃそうだ」などと、ひとつずつ香りを探して、確かめてほしい。
そうするとあなたの脳が「おや、確かにこの香りは前にも味わったことがあるぞ。これはいいという記憶があるゾ。とすると、このウィスキーは、いいものがたくさん詰まった液体だ!」と認識できるようになる。果ては「この香りのハーモニーは、アートだ!」とすら感じるようになる。

これがウィスキーというアクワイアード・テイストの獲得の仕方の最大のコツだ。
(このようにウィスキーとは、あなたの経験を映し出す酒だ。)


最後のまとめ

Q. なぜウィスキーは最初から美味いと思えないのか?
A. 後天的に獲得される「大人の味」(アクワイアード・テイスト)だから。

Q. どうしたらウィスキーが美味いと思えるようになるか?
A. ひとことで言えば「経験値を上げる」こと。
  次の3ステップを踏むと良い。

  STEP1. ちょくちょく飲んでみる(量ではない、頻度だ)
  STEP2. 多くの種類を試してみる(タイプの違うウィスキーを)
  STEP3. テイスティング・コメントを参考に「香りさがし」をする(これが最大のコツ)



この記事をきっかけに多くの人がウィスキーを愉しむことを願っています。
今宵も、良いウィスキー・ライフを。



なぜウィスキーは最初から美味いと思えないか? 前編

ウィスキーの飲み手としての大人(おとな)

二十歳(はたち)の誕生日にウィスキーを飲んだとして、それを美味いと感じることはないだろう。
法律上は大人でも、ウィスキーの飲み手としては、まだ大人とはいえない。

なぜウィスキーは最初から、うまい!と思えないのか?
言い換えれば、最初の内、ウィスキーがはまずいと感じられるのはなぜか?
ある時点まで「まずかった」ウィスキーが、ある時点から「うまく」感じるようになる。その時点はいつくるのか?

琥珀色の魅惑の液体、ウィスキー

ウィスキーの臨界点

私の場合は、ウィスキーなんて最初の50杯ぐらいは美味いと感じなかった。なんとなく、憧れで飲んでいた酒だ。ジャーキーをつまみながら、ジャックダニエルをロックで、そう言うとカッコよい。木のカウンターの焼肉屋さんで、そうですね、白州をロックで、そういうとなんだか大人な感じがした。けれども味はわからなかった。強めのチビチビやる酒だ、ぐらいに思っていた。
ある時点で「あれ、これって美味いかも」と思い始めて今に到る。今にして思えば、どのように味わえばよいか、ウィスキーってそもそもどんな酒か、そんな情報がもっとあれば50杯も飲まずに済んだのではと思うので、そんな人のために、このブログを始めたわけだ。

さて、誰にでも私が経験した最初の50杯のように、「経験値を重ねウィスキーを好きになる臨界点」がある。その臨界点より前までは美味いと感じないのだ。
これを、
アクワイアード・テイスト Acquired Taste = 後天的な味覚
と呼ぶ。
ネット上の多くの記事では、ここまでの説明で終わっているだろう。でも、ここからがポイントだ。
割と一般的な「アクワイアード・テイスト」には、何があるだろう?

  • わさび
  • サザエのにがいところ
  • コーヒー
  • ビール
  • シガー
  • 納豆
  • チーズ
  • 坦々麺
  • 本格カレー
  • キムチ
  • さば寿司
  • 燻製全般
  • ドリアン

こう並べると「あ~なるほどぉ」な感覚があるのではないだろうか。
味覚で説明すると、「酸味」「辛み」「苦味」「煙たさ」が代表的なアクワイアード・テイストだ。
もちろんあなたにも経験があるだろう。


では、人はどのようにしてこのアクワイアード・テイストを獲得するのだろうか?
そこにウィスキーを好きになるメカニズムのヒントがあるのではないだろうか?
それは後編に続く


レビュー:トマーティン30年 国分300周年限定

TOMATIN 30yo KOKUBU 300 years Anniversary(トマーティン30年 国分300周年記念)を飲んだ。90点。
昨年(2012年)、大手お酒卸の国分が創業300周年を記念し、トマーティンの大キャンペーンを張った。全国を大型バスで巡りイベントを催した。この頃、トマーティン推しのバーも多かったはず。また、今回紹介するボトルを発表した。なんでもオロロソシェリー樽のみで30年熟成させた貴重な原酒らしい。ボリュームがあまり取れなかったのかボトルは325ml、通常の750mlの約半分。

【評価】
香りを嗅げば、厚みのある木の板を連想させる。その表面は少し焦げている。渋いが、フローラル。セメダイン。風に揺らぐ色とりどりの花々が、ある瞬間を切り取った写真のように、ピタッと香りのバランスを固定される。その写真は日焼けした紙のアルバムに貼られ、郷愁の香りとなる。
口に含めば、まろやかな甘みと重み。夜間飛行のよう。しじまの闇の中をプロペラの音だけで進む。この味の重みで瞑想し、生まれてから今までのすべてを洗い流したくなる。
静かに飲む、爽やかなのに深いウィスキー。

【Kawasaki Point】
90point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:TOMATIN 30yo KOKUBU 300 years Anniversary(トマーティン30年 国分300周年記念)
地域:Highland ハイランド
樽:Oak, Sherry, オーク、シェリー
ボトル:KOKUBU, 国分


香りを嗅げば、厚みのある木の板を連想させる

まろやかな甘みと重み。夜間飛行のよう

ド・シェリーな味わい。爽やかなのに深いウィスキー

トマーティン蒸留所の近くには、ネッシーでおなじみネス湖があるって知ってました?
地図を拡大して確かめてみて。

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レビュー:白ハイボール(缶) 潔さあっぱれ

白ハイボール(缶)を飲んだ。缶の商品には点を付けないのでポイントなし。
あまりウィスキーのイメージのないKIRINからリリースされている。
その味と香りは意外にも・・・・。詳しくは後述。


【評価】
香りはキウイフルーツ、イチゴジャムの乗った焼き菓子、イチジクのジャム。
口に含めば、まろやかな燻製の煙と、フルーティさが同居する。後味にかすかに麦の香り。
白ワインのようでそうでないのは、後味のにがみと麦の焼いた香りがあるからだろう。
缶のハイボールの中ではバツグンの出来(今回、過去の記事:角ハイボール 濃いめに与えた「缶の限界までいったウィスキー」という評価は撤回する)。これなら食事時に買って飲んでも良いと思わせるレベル。サラダにも合うだろうし、チーズを焼いた料理にも合うだろう。

この商品ではホワイトドックといって、樽で熟成させる前のウィスキーを使用しているそうだ(ウィスキー好きの人にとっては「ニューポット」という表現のほうがピンとくるのでは)。なるほど、そのせいで麦の香りがちゃんとあるのか、と納得。
通常、缶の商品はコストを抑えるため熟成年数の若いウィスキーを使わざるを得ないだろう。そうすると、普段しっかりと熟成されたウィスキーを飲んでいる人は満足できない。それならいっそ樽熟成を省いて、ニューポットで勝負、これで味をまとめる、という潔さはなかなか天晴れだ。

【Kawasaki Point】
-point(ポイントなし)
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:白ハイボール
地域:日本 (富士御殿場蒸留所・・かな?)
樽:なし(ニューポットのため)
ボトル:オフィシャルボトル



香りはキウイフルーツ、イチゴジャムの乗った焼き菓子

ニューポットで勝負の潔さはなかなか天晴れ

燻製の煙と、フルーティさが同居


レビュー:ボウモア12年 ~全身で受け止める~

BOWMOER 12yo(ボウモア 12年)を飲んだ。85点。
「アイラの女王」と呼ばれるその香りと味は、いかほどに。

ときどきこのボウモアのように、「ド定番なオフィシャルボトル」を飲んで思うことがある。それは、記憶の中の味と、いま味わう味は、違うものだということだ。また、そう思わせてくれるウィスキーが良いウィスキーということでもあるのだろう。まるでなんども読み返せる本のように。

【評価】
澄んだ煙たい香り。果実の酸味。古い畳のい草。鉄板で焦がした醤油の蒸気。
口に含めば、まろやかなのに、全身で受け止めることを要求する味。その味の微妙なハーモニーは、和食の繊細さを思わせるほど。木と煙とキャンプファイヤー。
その味と香りを辿っているうちに、深いリラックスが与えられ、ふかふかのソファに沈み込んでいくような感覚を覚えるウィスキー。

【Kawasaki Point】
85point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:BOWMORE 12yo(ボウモア 12年熟成)
地域:Islay, アイラ
樽:Oak, Bourbon, Sherry, オーク、バーボン、シェリー
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル


澄んだ煙たい香り。果実の酸味。

その味と香りを辿っているうちに
深いリラックスが与えられる

スコッチウィスキーのメッカ、アイラ島に位置するボウモア蒸留所の場所を地図で確かめて。

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レビュー:アラン トカイ・アスー ワインカスク 甘さ重さ優雅さの刺激

Arran TOKAJI ASZU WINE CASK(アラン トカイ・アスー ワインカスク)を飲んだ。88点。
トカイ・アスーは貴腐ワイン。アランをトカイ・アスーの樽で仕上げたボトルだ。

【評価】
グラスに鼻を近づければ、甘いチョコレートの香り。ミント。中音の甘さと高音の甘さがハーモニーする。ピートの強い主張にワインのレースがシルクのように優雅さをまとっている。
口に含めば、液体に浮かんだ氷が、液体に溶けるように味わいが口に拡がる。樽がくどくならないのは、重みを感じさせる刺激の先端が丸みを帯びているから。
甘さ重さ優雅さの刺激のハーモニーを味わうウィスキー。

【Kawasaki Point】
88point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:Arran TOKAJI ASZU WINE CASK(アラン トカイ・アスー ワイン・カスク)
地域:Islands, アイランズ
樽:Oak, TOKAJI ASU, オーク、トカイ・アスー
ボトル:オフィシャルボトル

アラン島の空を舞う

甘いチョコレートの香り。ミント。

ピートの強い主張にワインのレースがシルクのように優雅さをまとっている

甘さ重さ優雅さの刺激のハーモニーを味わうウィスキー


イギリスはクライド湾に浮かぶアラン島。

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レビュー:トリスハイボール缶

トリスハイボール缶を飲んだ。ポイントなし。
缶に描かれたアンクル・トリスが有名。その缶の香りやいかに。

【評価】
香りをかげば、ラムネソーダ、若干の華やかさ。
口に含めば、ほんのり甘く、にがみがバランスよく効いている。
お菓子のラムネがアルコールをまとったウィスキー。・・というか、ウィスキー味のラムネソーダ。

【Kawasaki Point】
-point(ポイントなし)
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:トリスハイボール缶
地域:日本
樽:不明
ボトル:オフィシャルボトル


お菓子のラムネがアルコールをまとっている


レビュー:角ハイボール缶 濃いめ

角ハイボール缶 濃いめを飲んだ。ポイントなし。
角ハイボール缶に続いてのレビュー)


【評価】
香りに集中すれば、クリア、薄い森林。
コクがあり、苦味が柔らかい。鉄の味だが、まろやかさをつれてくる。あっさりとした爽やかな後味。
角ハイボール缶よりも飲み物として完成されている。アルコールと炭酸とウィスキー風味、そしてコストのバランスが良く考えられた、缶の限界までいった(2/10 レビュー:白ハイボール(缶)で「バツグンの出来」という表現を与えたのでこの表現は撤回)ウィスキー。

【Kawasaki Point】
-point(ポイントなし)
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:角ハイボール缶
地域:日本
樽:不明
ボトル:オフィシャルボトル


鉄の味だが、まろやかさをつれてくる