ウィスキーの3回蒸留とは何か。それがどうだって言うんだろう。


ときどきウィスキーを飲む際、「このウィスキーは3回蒸留なんですよ」なんて薦められたりする。

蒸留を3回するとは何か。一体それが何のメリットがあるのか。
端的に言えば、蒸留回数の違いは、味と香りの違い。3回蒸留は2回蒸留よりまろやかだ。

ちなみになぜその違いが生まれるか?

3回蒸留するという作業を分かりやすく説明する。

最初の蒸留

まず、麦を原料にアルコールを取り出す。
発芽させた麦をお湯でぐるぐるかき混ぜ、白くてドロドロの「もろみ」と呼ばれるビールの原料みたいなものにする。酵素と酵母の働きで、麦からアルコールを含んだ「もろみ」が作られるわけだ。ドロドロの「もろみ」をぐつぐつ焚いて、その蒸発したものを冷やして液体にする(1回蒸留)。さらさらした液体になり、アルコールの度数が高くなる。

さらに蒸留

その液体をさらに蒸発させ液体にする(2回蒸留)

もいっちょ蒸留

2回蒸留した液体を、さらにもう一回蒸発させ液体にする(3回蒸留)



つまり、ドロドロの個性が強い麦の液体から、徐々に遠ざかって、純度が高くなっているいるイメージ。

蒸留する度、麦の香りや個性を徐々に‘捨てている’ともいえるし、
荒々しさを排して‘研ぎ澄ませている’ともいえる

ほとんどのウィスキーが2回蒸留だ。
だから3回蒸留というのは、わざわざ「3回蒸留ですよ」と言うほどのことなのだ。

何回蒸留か、なんて飲むときにはどうでもいいとも思うことだけれど、知っておけば香りと味の手がかりになるかも。
今日も、よいウィスキーライフを。




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