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レビュー:トマーティン ピーテッド 2005 鉱石のような・・・

Tomatin Peated 2005(トマーティン ピーテッド 2005)を飲んだ。85点。
カスクストレングスで提供されるこのボトルは、もともとトマーティンの実験的な試み。ややピートを効かせたバージョンをつくっていたら、案外よいものができたということでリリース。(4年ちょっとしか熟成していないようだが限定リリースに至っている)

さて、どのような香りがするのだろうか?

トマーティン ピーテッド 2005
【評価】
グラスから立ち上るのは、透き通った鉱石のような麦の香り。イチゴの葉。黒い鉄。
口に含む。熱く弾けるイチゴとザラメの砂糖。銀のお皿に乗せて。まとまった硬質な香りが長く続く。
焦点の定まった自然の産物。

【Kawasaki Point】
85point

【基本データ】
銘柄:Tomatin Peated 2005(トマーティン ピーテッド 2005)
地域:Highland, ハイランド
樽:Oak, 1st Fill Bourbon オーク、ファーストフィルバーボン樽
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル


1897創業の蒸溜所。蒸溜所にしては高めの標高315mに位置。

イチゴの葉。黒い鉄。

限定と言っても全国で1,200本なので結構出会えるはず

トマーティンのウィスキーボンボンもついでにいただく


トマーティン蒸溜所はスコットランドのこの辺りに位置している。地図で確かめてみて。
ちなみにトマーティンとは、ゲール語で「杜松(ねず)の木の茂る丘」という意味だそうだ。






レビュー:トマーティン ク・ボカン イチゴのうまみを・・・

CU BOCAN Tomatin(トマーティン ク・ボカン)を飲んだ。75点。
トマーティン蒸溜所の地域で語り継がれる伝説の「魔犬」の名前が「ク・ボカン」だそう。何でもその魔犬は、牛のように大きな黒いカラダをもち、目は赤くとがっており、目撃した村人は濃紺の煙を上げて大地に吸い込まれるそうな。そして大地からは・・・、大変に上質なピート(ウィスキーにスモーキーフレーバーを与える燃料)が採れるそうな。
ラベルは煙で描かれたワンちゃんの顔らしきものが・・・。さて、このウィスキーの香味やいかに。

ク・ボカン 魔犬の名前

【評価】
グラスにそっと鼻を近づける。ほんのりとした煙。うすいイチゴ水。強い香水としての主張。
口に含めば、新品の黒板の表面をじっと眺めているかのような。おだやかでイチゴのうまみを噛み締めるかのような、ライトなウィスキー。

【Kawasaki Point】
75point

【基本データ】
銘柄:CU BOCAN Tomatin(トマーティン ク・ボカン)
地域:Highland, ハイランド
樽:Oak, Bourbon, オーク、バーボン
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

シンメトリーの不思議な“煙”

「リッチな柑橘とエキゾチックなスパイスがほんのりとした煙と絡み合う」

うすいイチゴ水。強い香水としての主張。

イチゴのうまみを噛み締めるかのような




レビュー:トマーティン1977 30年 リンブルグ・ウィスキーフェア

Tomatin 1977 30yo Limburg Whisky Fair(トマーティン1977 30年熟成 リンブルグ・ウィスキーフェア)を飲んだ。85点。
ドイツ南部のリンブルグという町で年1回開かれるウィスキー・フェア。いろんなウィスキーが集まる世界的なイベントのようで(俺の町でもやってくれないかかな・・)。そのフェアの主催者が、毎年何種類か出すようですが、今回のトマーティンはその内の一本(世界で223本限定)。
(尚、国分300周年限定ボトルのトマーティン30年の記事はこちら

【評価】
グラスから立ち上るのは、深いぶどうと樽の香り。甘ったるくないのは、樽の熟成された渋みがバランスを取っているから。新緑の広葉樹の葉っぱ。
口に含めば、甘みが水平に広がる。木と葉の香りがふわっと芳ばしく、相応の深みがあり、瑞々しさがある。長熟にありがちな醤油の香りのえぐみがない。綺麗にニスが塗られた木の杖。
長熟なのに、若々しさの森につれてこられたかのよう。沈み込まないが、口の中で、そして鼻へ深さが広がる。
軽やかさをまとった長熟のまとまりを感じるウィスキー。

【Kawasaki Point】
85point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:Tomatin 1977 30yo  Limburg Whisky Fair(トマーティン1977 30年熟成 リンブルグ・ウィスキーフェア)
地域:Highland ハイランド
樽:Oak, Bourbon Hogshead, バーボン・ホグスヘッド
ボトル:LINBURUG Whisky Fair, リンブルグ・ウィスキー・フェア


深いぶどうと樽の香り

木と葉の香りがふわっと芳ばしく、
相応の深みがあり、瑞々しさがある

軽やかさをまとった長熟のまとまりを感じる


リンブルグ・ウィスキー・フェアの公式紹介動画。
う~ん、大勢の人々、さまざまな蒸留所、ボトラー、セミナーに料理教室・・
ドイツ語分かりませんが、とにかく幸せなフェスティバルのようですね。



レビュー:トマーティン30年 国分300周年限定

TOMATIN 30yo KOKUBU 300 years Anniversary(トマーティン30年 国分300周年記念)を飲んだ。90点。
昨年(2012年)、大手お酒卸の国分が創業300周年を記念し、トマーティンの大キャンペーンを張った。全国を大型バスで巡りイベントを催した。この頃、トマーティン推しのバーも多かったはず。また、今回紹介するボトルを発表した。なんでもオロロソシェリー樽のみで30年熟成させた貴重な原酒らしい。ボリュームがあまり取れなかったのかボトルは325ml、通常の750mlの約半分。

【評価】
香りを嗅げば、厚みのある木の板を連想させる。その表面は少し焦げている。渋いが、フローラル。セメダイン。風に揺らぐ色とりどりの花々が、ある瞬間を切り取った写真のように、ピタッと香りのバランスを固定される。その写真は日焼けした紙のアルバムに貼られ、郷愁の香りとなる。
口に含めば、まろやかな甘みと重み。夜間飛行のよう。しじまの闇の中をプロペラの音だけで進む。この味の重みで瞑想し、生まれてから今までのすべてを洗い流したくなる。
静かに飲む、爽やかなのに深いウィスキー。

【Kawasaki Point】
90point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:TOMATIN 30yo KOKUBU 300 years Anniversary(トマーティン30年 国分300周年記念)
地域:Highland ハイランド
樽:Oak, Sherry, オーク、シェリー
ボトル:KOKUBU, 国分


香りを嗅げば、厚みのある木の板を連想させる

まろやかな甘みと重み。夜間飛行のよう

ド・シェリーな味わい。爽やかなのに深いウィスキー

トマーティン蒸留所の近くには、ネッシーでおなじみネス湖があるって知ってました?
地図を拡大して確かめてみて。

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レビュー:TOMATIN 12

TOMATIN (トマーティン) 12年を飲んだ。65点。ちなみに開けたてのボトル。

【評価】
グラスを鼻にやると、ヨード香、乾いた板材の香り。口に含むと、オールドボトルに感じるような醤油臭さ(シェリー由来だろう)、穏やかに口中に染み渡り、複雑さを垣間見せながら、穏やかなままゆっくりと消えていく。強烈な主張はなく、卓越性は感じられない。麦とピートのバランスを味わうウィスキー。


【Kawasaki Point】
65point


【基本データ】
銘柄:TOMATIN 12 years old (トマーティン12年、トマーチンとも表記)
地域:Highland ハイランド
樽: Bourbon, Oak, Sherry バーボン、オーク、シェリー
ボトル:Distillery Model,  オフィシャルボトル







イギリスはトマーティン村の、トマーティン蒸留所のマップ
(プラスやマイナスのボタンを押して位置を確かめて)

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