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Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:0-9年

レビュー:オクトモア 08.1 古いビートルで駆け抜ける・・・

Octomore 08.1 Scottish Barley(オクトモア8.1 スコティッシュ・バーレイ)を飲んだ。88点。

8年熟成の短熟のこのウィスキーのボトルには、SUPER-HEAVILY PEATED(超重厚なピート)とある。とてもスモーキー、煙っぽいということだ。
この銘柄は世界で一番ピーティーな銘柄だ。黒く背の高いボトルが存在感を放つ。

さて、どんな香味だろうか。

美しいシルエットのオクトモア08.1

【評価】
グラスに鼻を近づけそっと息を吸い込む。遺跡を巡る、神秘的な旅。そよ風に麦がなびいている。オレンジを片手に古いビートルで駆け抜ける。
グラスを傾けそっと口に注ぎ込むと・・・。パイプに火をつけて。車に寄りかかって、青い空を眺める。何もない自然の景色。
男、独り、夏の旅。

【Kawasaki Point】
88point

【基本データ】
銘柄:Octomore 08.1 Scottish Barley(オクトモア8.1 スコティッシュ・バーレイ)
地域:Islay(アイラ島)
樽: Bourbon(バーボン)
ボトル:Distillery Bottle(オフィシャル)

2018年の1本目のリリース

8年熟成 ブルイックラディ蒸留所

「08.1」

煙たさを示すフェノール値は167ppm。煙たすぎてあんまり意味のない数値。
オクトモアの持つ記録を、オクトモアが更新していく

アルコール ボリュームもかなりある

ブルイックラディのロゴ

遺跡を巡る、神秘的な旅。

オレンジを片手に古いビートルで駆け抜ける。

男、独り、夏の旅。




Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:0-9年

レビュー:厚岸2018 New born bourbon barrel 重く決まる左ストレート

厚岸 Single Malt Spirit 2018 Bourbon Barrel Non Peated(AKKESHI 2018 New born )を飲んだ。88点。

ニューボーンのウィスキーは、なぜこうワクワクするのだろうか。それが日本国内の生まれたばかりの蒸留所であればなおさらだ。厚岸(あっけし)蒸留所は、北海道の東、通称・道東(どうとう)と呼ばれる地域にある。(北海道はとても広い土地なので、本州の感覚で「同じ都道府県内」という感じではない。例えば札幌から厚岸までは車で5時間、350km。実に東京から名古屋までの距離に匹敵する!)
美しい自然と大きな海。牡蠣と湿原。長閑(のどか)な場所でのウィスキーづくり。ロマンティックだ。

同時に、怖くもある。ほかのウィスキーと同様に、フラットに接したいとも思う。だが表面的にどんなに否定しても、期待をして、そしてガッカリするのが怖くもある。

しかしそんなことを思っても思わなくても、グラスを手に取れば、香りが漂い、思考するより速いスピードで嗅覚は反応して、印象は決まってしまう。

さあ、グラスを手に取ってみよう。

厚岸シングルモルトスピリット 2018

【評価】
グラスから立ち上る香りは、堅い木の皮を装ったチョコレート。シュガーパウダーが、雪を表現しているのか。本物と見紛うパティシエの仕事。
口に含むと、熱いブランデーの焔が上がる。まるで若いボクサーのような真っ直ぐな眼差し。
重く決まる左ストレート。

【Kawasaki Point】
88point

【基本データ】
銘柄: 厚岸 Single Malt Spirit 2018 Non Peated(AKKESHI Single Malt Spirit 2018)
地域:北海道(Hokkaido)
樽: Bourbon(バーボン)
ボトル:Distillery Bottle (オフィシャル)

厚岸という地名はアイヌ語で「オヒョウニレの樹皮をはがすところ」

2018年1月にボトリング

まだフレッシュなシングルモルトは60度である

ノンピーティッド




Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:0-9年

レビュー:ラフロイグ レガシーエディション 赤レンガ同士をぶつけた・・・

Laphroaig Legacy Edition(ラフロイグのレガシー・エディション)を飲んだ。81点。

有名どころの「ラフロイグ」もいろんなバージョンがリリースされている。ボトルの「1815」はライフログ蒸留所の創業年だそうだ。Legacyは遺産とか、伝承というニュアンスなので、Theを冠した1815と重ねれば、「創業から受け継いだ確かなもの」という意気込みの表れとも読み取れる。

さて、どんな香味だろうか?

ラフロイグ THE 1815 レガシー・エディション

【評価】
その香りは、赤レンガと、白木の上に薄く伸ばした灰。この灰は、備長炭を燃やした後のものだろうか。レコードから流れる甘酸っぱい青春フォーク。
口に含めば、硬派な大人の灰。赤レンガ同士をぶつけた時に上がる砂ぼこり。赤レンガの直線が壊れる時の衝撃を、上品に包んだウィスキー。

【Kawasaki Point】
81point

【基本データ】
銘柄: Laphroaig (ラフロイグ)
地域:Islay (アイラ島)
樽: 1st fill Bourbon(ファーストフィルバーボン)
ボトル:Distillery Bottle (オフィシャル)

蒸留所責任者は JOHN CAMPBELL

この灰は、備長炭を燃やした後のものだろうか


赤レンガ同士をぶつけた時に上がる砂ぼこり








Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:0-9年

レビュー:カリラ 2008 Cl8 カモメを遠目に・・・

ELEMENTS of ISLAY CAOL ILA Cl8(エレメンツ・オブ・アイラのシリーズで、カリラのCl8番)を飲んだ。84点。

「エレメンツ・オブ・アイラ」は、個性の強いアイラ島の蒸留所のウィスキーのシリーズだ。アイラウィスキーを構成する「要素(Elements)」をまるで切りだして魅せてくれるかのようだ。原酒がどこなのかは明かされる(今回はカリラだ)が、詳しいヴィンテージ(熟成年数)は不明。
ボトルのデザインは、「研究室」のコンセプト。洒落すぎず無骨さを残しているところがいい。

さて、どんな香味だろうか。

エレメンツ・オブ・アイラ Cl8 カリラ

【評価】
目を閉じる。その香りは、錆びた船底。長靴の底で砂利を感じながら歩く。カモメを遠目に眺めながら、鉄柱に手をやる。鉛色の空を眺める。
液体を少量口に含むと、ほっとする温かさを感じる。消毒薬、あんず、焚き火。静かな日。これは、休日の漁村。
寒い日の散歩のためにスキットルに入れるならこの酒だな。

【Kawasaki Point】
88point

【基本データ】
銘柄: Caol ila (カリラ)
地域:Islay (アイラ島)
樽: Bourbon(バーボン)
ボトル:Speciality Drinks (スペシャリティドリンク)

55.2°

消毒薬、あんず、焚き火。


これは、休日の漁村。

この生牡蠣は、おまけ。ウィスキーをかけて食べよう。






Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:0-9年

レビュー:ヘーゼルバーン バローロカスク 2007 9yo キャラメリゼした・・・

Hazelburn Barolo Cask Matured 2007 9yo(ヘーゼルバーン バローロ樽熟成 2007年蒸留 9年熟成)を飲んだ。85点。
ヘーゼルバーンといえば、ジャパニーズウィスキーの祖、竹鶴正孝が修行していた蒸留所の名前だ。現在はその蒸留所は閉じていて、スプリングバンク蒸留所がリリースするブランド名のひとつとなっている。当時の3回蒸留を再現しているようだ(多くのスコッチ・ウィスキーは2回蒸留)。

さて、どんな香味だろうか。

ヘーゼルバーン 2007 バローロ樽 9年熟成

【評価】
グラスから立ち上る香りは、キャラメリゼしたアーモンド。砂糖まみれ。黒砂糖のニュアンス。ディジュリドゥの音色。
口に含めば、アーモンドのケーキ。カリカリの表面。ねっとり柔らかなクリーム。少しのカカオ。
デザートにどうぞ。

【Kawasaki Point】
85point

【基本データ】
銘柄: Hazelburn (ヘーゼルバーン)
地域:Campbeltown(キャンベルタウン)
樽: Barolo Cask, バローロワイン樽
ボトル:DistirallyDistillery Bottle, オフィシャルボトル



10,800本ボトリングされているようなので比較的お目にかかりやすいかも

キャラメリゼしたアーモンド

デザートにどうぞ






Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:0-9年

レビュー:ウルフバーン 触れ合う枯葉の音・・・

WOLFBURN "no-name"(ウルフバーン 無記名)を飲んだ。89点。

スコットランド本島のもっとも北にある蒸留所のようだ。2013年にファーストドロップが落ちたばかりの新しい蒸留所。名前にもラベルにもウルフ(狼)がいるが、実際にこの地域には狼が多かったらしい(ウルフ・バーン=オオカミ・川)。コンセプトはNO AUTOMATIONで、ラベルにもHAND CRAFTEDと「手作業」を強調している。小さな蒸留所が名乗りを上げていくには、大手がやっていないことを、そして現状に物足りなさを感じている部分を、正面からやっていくしかない。

さて、まだ年数表記もないこの若いウィスキーは、どのような香味をみせてくれるのだろうか。

ウルフバーン(無記名)
 【評価】
その香りからは、ふくよかな野味。森の焚き火後の濡れた灰。わずかなドライレーズン。狩人の座ったであろう倒木。
グラスを傾け口に含む。森の散策。触れ合う枯葉の音。腐葉土。足元には小さな花と、見上げると木々の間から見える星空。
わくわくする春の夜の冒険。

【Kawasaki Point】
89point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄: WOLFBURN no-name (ウルフバーン 無記名)
地域:Highland (ハイランド)
樽: Bourbon, Oak  バーボン、オーク
ボトル:DistirallyDistillery Bottle, オフィシャルボトル


ラベルのオオカミが野生だ

スコットランドのケイネス州サーソーという町から 
わずかなドライレーズン。狩人の座ったであろう倒木。


ウルフバーンは注目株


ウルフバーンはスコットランド本島の最北の蒸留所




Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:0-9年

レビュー:カリラ 2010 6yo Douglas Laing's 刺すような煙!

Douglas Laing's Provenance Caol ila 2010 6yo(ダグラスレインのプロヴェナンス シリーズ カリラ 2010年蒸留 6年熟成)を飲んだ。89点。

カリラはスコットランド本島の西、アイラ島にある蒸留所のひとつだ。このボトルは、毎年5月に開かれるアイラフェスティバル(音楽とモルトの祭典!)向けにリリースされた1本だ。
どのような香味だろうか。

ダグラスレイン カリラ 1990 6yo

【評価】
グラスから立ち上るのは、刺すような煙!煙!だが、味わいたくなる。クレイジーな柑橘。
口に含めば、意外とあっさり入ってくる。スローモーションで展開していく煙。
ああ、すごい。

【Kawasaki Point】
89point

【基本データ】
銘柄:Caol ila 2010 6yo(カリラ 2010年蒸留 6年熟成)
地域:Islay, アイラ島
樽: Bourbon (バーボン樽)
ボトル:Douglas Laing's ダグラスレイン

フェスティバルっぽいデザイン・・・?

4月にボトリング、5月にリリース

クレイジーな柑橘

スローモーションで展開していく煙
フェス向けの個性あるボトルだった



Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:0-9年

レビュー:バルブレア 2005 9年 SMWS 70.9 ピオーネの皮を手で・・・

Scotch Malt Wisky SocietyのBalblair 2005 9yo(スコッチ・モルト・ウィスキー・ソサエティのバルブレア 2005 9年熟成)を飲んだ。83点。

ウィスキーが好きな人ならいつか出会う名前「ソサエティ」。どの蒸留所の原種も、すべておなじ濃緑のボトルにいれて、同じデザインのラベルで販売しているという変わった愛好家団体。そのスタイルはまるで「中身で判断してください」と言っているかのようだ。

さて、今回のバルブレアは、スコットランドの北の方、のどかな風景で知られる蒸留所だ。
どんな香りがするのだろう?

バルブレア 2005 9年熟成 SMWS 70.9

【評価】
グラスを手に持ち、鼻に近づける。細くてスウィートな線がたちのぼる。ピオーネの皮を手でむいて食べよう。その枝をもってしげしげと眺める。
口に含む。ゆったりとふかふかしたオットマンに腰かけ、午後のお茶会。ぶどうとクッキー。レースのテーブルクロス。
本を手に持ったまま、いつの間にか眠ってしまった。

【Kawasaki Point】
83point

【基本データ】
銘柄:Balblair 2005 9yo(バルブレア 2005 9年熟成)
地域:Highland, ハイランド
樽: Bourbon barrel (バーボン樽)
ボトル:Scotch Malt Wisky Society スコッチ・モルト・ウィスキー・ソサエティ

ウィスキーはチェイサーとともに

世界で231本のボトリング

9年の短熟

短熟ということもあり、非常に若々しいカラーリング

ピオーネの皮を手でむいて

ぶどうとクッキー。レースのテーブルクロス。




Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:0-9年

レビュー:トマーティン ピーテッド 2005 鉱石のような・・・

Tomatin Peated 2005(トマーティン ピーテッド 2005)を飲んだ。85点。
カスクストレングスで提供されるこのボトルは、もともとトマーティンの実験的な試み。ややピートを効かせたバージョンをつくっていたら、案外よいものができたということでリリース。(4年ちょっとしか熟成していないようだが限定リリースに至っている)

さて、どのような香りがするのだろうか?

トマーティン ピーテッド 2005
【評価】
グラスから立ち上るのは、透き通った鉱石のような麦の香り。イチゴの葉。黒い鉄。
口に含む。熱く弾けるイチゴとザラメの砂糖。銀のお皿に乗せて。まとまった硬質な香りが長く続く。
焦点の定まった自然の産物。

【Kawasaki Point】
85point

【基本データ】
銘柄:Tomatin Peated 2005(トマーティン ピーテッド 2005)
地域:Highland, ハイランド
樽:Oak, 1st Fill Bourbon オーク、ファーストフィルバーボン樽
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル


1897創業の蒸溜所。蒸溜所にしては高めの標高315mに位置。

イチゴの葉。黒い鉄。

限定と言っても全国で1,200本なので結構出会えるはず

トマーティンのウィスキーボンボンもついでにいただく


トマーティン蒸溜所はスコットランドのこの辺りに位置している。地図で確かめてみて。
ちなみにトマーティンとは、ゲール語で「杜松(ねず)の木の茂る丘」という意味だそうだ。