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Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:26-30年

レビュー:ロングモーン 1990 26yo シグナトリー 絵本を広げて・・・

LONGMORN 1990 26yo by Signatory(シグナトリー社のロングモーン1990 26年熟成)を飲んだ。89点。

ロングモーン蒸留所は、あまり聞かない名前かもしれない。ただ、実はとても日本と縁が深い蒸留所だ。というのも、日本にウィスキーをもたらした功労者の竹鶴正孝(数年前のNHKドラマ「マッサン」のモデル)が、ウィスキーづくりを学んだ蒸留所のひとつが、このロングモーン蒸留所だ。
歴史的には、ロングモーンがあって、今の山崎蒸留所、余市蒸留所がある、といってもいいほどの、重要な蒸留所なのだ。

さて、歴史は歴史として、このボトルは、どのような香味なのだろうか。

ロングモーン 1990年蒸留 26年熟成 シグナトリー社

【評価】
グラスにそっと鼻を近づけ、ゆっくり鼻で息をする。体全体を包み込むようなふかふかのソファ。絵本を広げて、お話を聞かせよう。スイカやメロン、クヌギの蜜。
液体をそっと口に含めば、パチパチと暖炉の火が燃える。ローテーブルのスイカの皮。子供が寝た後、静かなひととき。
幸せの疲れと、それを癒す余韻。

【Kawasaki Point】
89point

【基本データ】
銘柄: Longmorn (ロングモーン)
地域:Highland(ハイランド)
樽: Bourbon(バーボン)
ボトル:Signatory (シグナトリー社)

樽のサイズはHogshead。世界で194本。

1990年蒸留 2016年瓶詰

体全体を包み込むようなふかふかのソファの香り


子供が寝た後、静かなひととき。





Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:26-30年

レビュー:アップルブランデー リタ 30年熟成 だが骨格のしっかりとした・・・

APPLE BRANDY RITA 30yo(アップルブランデー リタ 30年熟成)を飲んだ。86点。
ニッカ80周年の記念ボトルのひとつ。
ジャパニーズ・ウィスキーの父、竹鶴政孝が夢を追いかけ、北海道は余市に蒸溜所をつくったとき、しばらくは売るものがなかった。ウィスキーの熟成には数年単位の時間が必要だからだ。その時には、余市の特産品であるリンゴを絞ってジュースを売っていたようだ。株式会社ニッカの原点は、「大日本果汁」、略して「日果(ニッカ)」である。
だから、ニッカのリリースする「アップル」ブランデーにはそれなりの思いが込められていることだろう。また、竹鶴政孝の最愛の人、妻リタの名前を冠しているブランデーでもある。
さて、その香味やいかに。

アップルブランデー“リタ” 
こんな商品がリリースされるなど“あの頃”には想像もできなかったのでは

【評価】
グラスから立ち上るその香りは、落ち着きしっとりとしたリンゴ水。焼き林檎の皮。使い込まれた樽。シナモン、少しスパイシー。コショウ。
口に含めば、滑らかだが、焼いたリンゴの蜜が、オーブンの重厚さを連想させる。
柔らかく豊かでしっとり、だが骨格のしっかりとしたブランデー。

【Kawasaki Point】
86point

【基本データ】
銘柄:APPLE BRANDY RITA 30yo(アップルブランデー リタ 30年熟成)
地域:Japanese, 日本
樽:Oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャル

RITA

リンゴはニッカの創業物語を支えている

リタ30年熟成

焼き林檎の皮。使い込まれた樽。シナモン、少しスパイシー。

柔らかく豊かでしっとり、だが骨格のしっかりとしたブランデー






Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:26-30年

レビュー:カリラ 1980 30年 ベリーブロス 暖炉の前で静かに過ごすなら・・・

BERRY BROs & RUDD の CAOL ILA 1980 30yo(ベリーブラザーズ&ラッドのカリラ1980 30年熟成)を飲んだ。89点。
通称BRRというボトラー。果たして、このウィスキーの香味やいかに。

BBRのカリラ1980 30年熟成

【評価】
グラスを傾け鼻を近づければ、すぅーっと香る甘い柑橘。樽の木の繊維の一本一本が良き思い出のように浮かび上がる。この煙の向こうに、何があるのか飲んでみたくなる。
グラスの縁を唇に付け、そっと口に含めば、柔らかな香りと裏腹におどろくほどの煙。熱く燃えている。塩味を味わわせながら、そのウィスキーは土に染み込んで行くように口の中で印象を消す。
寒い冬を、暖炉の前で静かに過ごすなら、このウィスキーをお供にしたい。

【Kawasaki Point】
89point

【基本データ】
銘柄: CAOL ILA 1980 30yo(カリラ 30年熟成)
地域:Islay, アイラ島
樽: Bourbon, Oak  バーボン、オーク
ボトル:BERRY BROs & RUDD, ベリーブラザーズ&ラッド

すぅーっと香る甘い柑橘

1980年蒸留のカリラ





ウィスキーは土に染み込んで行くように


カリラ蒸溜所の場所はここ。アイラ島とジュラ島のはざま、ジュラ海峡に面している。



Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:26-30年

レビュー:カリラ1984 26yo ダンカンテイラー 港の絵描き

Caol ila 1984 26yo Duncan Taylor(カリラ1984 26年熟成 ダンカンテイラー社)を飲んだ。87点。

カリラ1984 26年熟成

【評価】
そっと目を閉じグラスに鼻を近づければ、果汁を混ぜた灰がキャンバスの上を流れる。黄色の絵の具と混ざる。赤を少し。少し離れた位置に木の絵筆でサッと緑が走る。港の絵描き。オイルにまみれた水夫。波の音。
口に含めば、フレッシュのグレープフルーツジュース。ミネストローネ。燻(いぶ)しのよく効いたベーコン。灰の混じったグレープフルーツジュース。
日に焼けた本のページをめくる。窓から少し風が吹く。あゝ、新緑の季節か。

【Kawasaki Point】
87point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:Caol ila 1984 26yo (カリラ1984 26年熟成)
地域:Islay, アイラ
樽:Oak, オーク
ボトル:Duncan Taylor, ダンカンテイラー社

果汁を混ぜた灰がキャンバスの上を流れる


ダンカンテイラー社は老舗のボトラーだ

このボトルは世界に173本しかない・・・一期一会

窓から少し風が吹く。あゝ、新緑の季節か。

カリラ蒸留所は海に面している。それは26年たってもボトルの中身から感じられる。
ぜひ、地図で確かめてほしい。





Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:26-30年

レビュー:スプリングバンク1974 28年 チーフテンズ 透き通ったビー玉

SPRINGBANK 1974 28yo CHIEFTAIN'S(チーフテンズのスプリングバンク1974 28年熟成)を飲んだ。88点。

スプリングバンク 1974 28年熟成

【評価】
グラスから立上るのは、透き通ったビー玉を複数転がして、カチカチと音を立てているような、硬くもあり、丸みもある香り。
口に含めば、麦とストロベリーとチョコレートの香り。
オシャレな佇まいだが、寄せ付けないというような距離感ではなく、なぜか心をほぐされる一杯。

【Kawasaki Point】
88point

【基本データ】
銘柄:SPRINGBANK 1974 28yo(スプリングバンク1974 28年熟成)
地域:Campbeltown, キャンベルタウン
樽:Oak, Bourbon, オーク、バーボン
ボトル: CHIEFTAIN'S(チーフテンズ)


チーフテンズ、チーフタンズとも

1/444のボトル

1974-2003 28年熟成


スプリングバンク蒸留所は、数少ないキャンベルタウン地域の蒸留所のひとつ。

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レビュー:バルメナック 1972 28年 含蓄のある味わい

BALMENACH 1972 28yo HIGHLAND SELECTION(バルメナック1972 28年熟成 ハイランドセレクション)を飲んだ。86点。
マッカーサーやハンキーバニスターの原酒として使われているようだが、いずれにせよ日本ではあまり知られていない銘柄のひとつだろう。

バルメナック1972 28年熟成

【評価】
グラスから立上るのは、石の上のすこくだかれた麦に少しかかったハチミツ。周りには色とりどりのコスモス。周りは少し冷えていて透き通った風。
口に含めば、豊かな味わいのあるスムーズさ。焦がした麦の芳醇さ。石で砕いた花弁。
しっとりしっかり味わいを伝えてくる。熟成した香りよ。含蓄のある味わいのウィスキー。

【Kawasaki Point】
86point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:BALMENACH 1972 28yo HIGHLAND SELECTION(バルメナック1972 28年熟成 ハイランドセレクション)
地域:Highland, ハイランド
樽:Oak, Bourbon, オーク、バーボン
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

石の上のすこくだかれた麦に少しかかったハチミツ

少し冷えていて透き通った風



限定のハイランドセレクション

熟成した香りよ。含蓄のある味わいのウィスキー

バルメナック蒸留所はイギリスのスコットランド、ハイランドのスペイサイドにある。
ぜひ地図で確かめてみて。

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Yuji Kawasaki そのウィスキーをもう一杯: 熟成年数:26-30年

レビュー:ホワイト&マッカイ 30年 スパイスを乗せた上品

WHYTE & MACKAY 30yo(ホワイト&マッカイ 30年熟成)を飲んだ。86点。
ラベルのダブルライオンが目を引く、有名なブレンデッド・ウィスキーだ。

黒いボトルに金のWライオン。ホワイトマッカイ30年のボトル

このウィスキーは「ダブルマリッジ」製法を採用(モルトウィスキー同士をブレンドした後、樽で寝かせ、さらにグレーンウィスキーをブレンドし、もう一度寝かせる)。ブレンドした後に樽で寝かせるほど、調和が取れていくイメージだろうか。
(ブレンデッドとは何かについてはこちらを参照

さてはて、その香味は?


【評価】
グラスから立ち上るのは、甘く、樽の香りが深く、レモンなどの柑橘の苦味をわずかに感じるが、スパイシー。ごうごうと落ちる滝のような堂々たる清涼感もある。
口に含めば、甘く熱く入ってくるが、樽の木とスパイシーが軽妙に上がってくる。余韻として穀物の焦がし感。
ふくよかなグレーン(穀物)の飲みやすさに、スパイスを乗せた、上品なウィスキー。

【Kawasaki Point】
86point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:WHYTE & MACKAY 30yo(ホワイト&マッカイ 30年熟成)
地域:Highland, ハイランド
樽:Oak, Sherry, オーク、シェリー
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

光るWライオン

ライオンと年数だけのシンプルなラベル




ダブルライオンのバッジ

裏返せばWHYTE&MACKAY

グラスゴー

口に含めば、甘く熱く入ってくるが、樽の木とスパイシーが軽妙に上がってくる





甘く、樽の香りが深く、レモンなどの柑橘の苦味をわずかに感じる