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レビュー:クレイモア 熱した小さな鉄の玉・・・

CLAYMORE(クレイモア)を飲んだ。73点。
実勢価格が1000円台までのウィスキーを特集している1000円台ウィスキーシリーズ
勇敢さで有名なハイランダー(スコットランドの軍隊)が使用した大きな剣(=クレイモア)が描かれるラベルが特徴的なこのボトル。どのような香味で魅せてくれるのだろうか。

クレイモア

【評価】
グラスから立ち上る香りは、甘酸っぱいリンゴ酢、麦ビスケット。牧歌的。
口に含む。キャンディーを溶かして、鉄棒。夏の日に飲む水の甘さ。熱した小さな鉄の玉。
こげと甘みの小さな小さな物語を味わう。

【Kawasaki Point】
73point

【基本データ】
銘柄:CLAYMORE(クレイモア)
地域:Highland, ハイランド
樽:Oak, オーク
ボトル:Blended, ブレンデッド



ラベルには、クレイモア(大剣)が描かれている

甘酸っぱいリンゴ酢、麦ビスケット

こげと甘みの小さな小さな物語







レビュー:ツインアルプス イチゴのさわやかな甘み・・・

マルス ツインアルプス(TWIN ALPS by MARS)を飲んだ。78点。
流通力のあるウィスキーを紹介した「1,000円台ウィスキーシリーズ」のひとつでもある。

さて、どのような香味なのだろうか。

マルスウィスキー ツインアルプス

【評価】
グラスから立ち上る香りは、透き通った温度の低い水、古びた校舎の木の窓枠。ストレートなアルコールの香り方、少し姿勢を正したくなる。
口に含めば、イチゴのさわやかな甘み。厚い柾目の木の板。そして、後に上がってくる熱いアルコール。
シンプルで要素も多くはないが、端正、というべきまとまりをもつウィスキー。

【Kawasaki Point】
78point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:マルス ツインアルプス(TWIN ALPS by MARS)
地域:信州、Shinshu
樽:Oak, オーク
ボトル:Distillery Bottle, オフィシャルボトル

軍神マルスをイメージしたロゴ




ストレートなアルコールの香り方、少し姿勢を正したくなる

シンプルで要素も多くはないが、端正





レビュー:フロム・ザ・バレル 滑らかで情熱的・・・

FROM THE BARREL(フロム・ザ・バレル)を飲んだ。86点。
実勢価格が1,000円台の流通力のあるウィスキーを1,000円台ウィスキーシリーズとして紹介しているが、フロム・ザ・バレルもそのひとつ。

このウィスキーはコンセプトがおもしろい。熟成したモルト原酒とグレーン原酒をブレンドしたあと(普通この段階で出荷するが)、さらに樽に入れて熟成させる。これによってひとつのウィスキーとしての香味の調和を図る。この手法はマリッジ(直訳すると“結婚”)と呼ばれている。そして、その樽からほぼ“樽出し”の状態でアルコール度数51%でリリースされる。実際には割り水を使用(加水)しているが、このウィスキーではアルコール度数を一定にする調整程度のようだ(割り水しなければ法的基準をクリアするため樽ごとにわずかに違う度数表記をいちいち変えなければならない)。この“ほぼ樽出しそのまま”が、このフロム・ザ・バレルのコンセプトなのだ。

さて、このボトルの香味やいかに。

ニッカ フロム・ザ・バレル

【評価】
グラスから立ち上る香りは、きわめてスウィーティーでフレッシュな木苺。ほのかに香る古びた本や灰の香り。アルコールが鼻腔を満たすがさわやかな甘みを届ける。
口に含めば、滑らかで情熱的。軽くて鮮やか、だが色味は多くなりすぎない絵のような。
情熱を秘めた大人のウィスキー。

【Kawasaki Point】
86point
※この点数の意味は?

【基本データ】
銘柄:FROM THE BARREL(フロム・ザ・バレル)
地域:Japanese, 日本
樽:Oak, オーク
ボトル:Blended, ブレンデッド

極めてシンプルなラベル。このウィスキーをよく顕している

四角い塊のようなボトル
フランスではコスパとボトルの扱いやすさから
カクテルの割り材としての需要が伸びているようだ

色味は多くなりすぎない絵のような







レビュー:ブラック&ホワイト 子供の頃に戻る夢を・・・

Black & White(ブラック&ホワイト)を飲んだ。85点。
ラベルに書かれた黒と白の犬が印象的なこのボトルは非常に安価で、1,000円台ウィスキーシリーズのひとつに数えられる。手に入りにくいウィスキーも素敵だが、手に入りやすいウィスキーも同じぐらい素敵だ。(尚、このブログでの評価には入手しやすさや価格は関係ない)
さて、このウィスキーはどのような香味だろうか。

ブラック&ホワイト

【評価】
グラスから立ち上る香りは、甘いチョコレートと、クリスマスケーキのキャンドルを目の前で溶かして。ほんの少し焦がした木の板。灰をまぶしたグレープフルーツ。
口に含めば、ふわふわの毛布に包まれたようなあたたかな感触を楽しむことができる。
安堵感があり、ベットの中で子供の頃に戻る夢を見るかのような。ファンタジックな一杯。

【Kawasaki Point】
85point

【基本データ】
銘柄:Black & White(ブラック&ホワイト)
地域:Highland, ハイランド など
樽:Oak, オーク
ボトル:Blended, ブレンデッド


ボトルキャップにも描かれている犬たち

描かれている2匹の犬は、
ブラックスコッチ・テリア(左)と西ハイランドホワイトテリア(右)

クリスマスケーキのキャンドルを目の前で溶かして

ファンタジックな一杯






レビュー:ブラック・グラウス 薄暗い早朝か・・・

THE BLACK GROUSE(ブラックグラウス)を飲んだ。88点。
1,000円台ウィスキーシリーズ
ブラックグラウスは、「フェイマスグラウス」シリーズで、スノウ・グラウスと対を成している。フェイマス・グラウスにアイラ島のモルトを加えているようだ。
さて、その香味やいかに。

ザ・ブラック・グラウス

【評価】
グラスから立ち上る香りを吸い込めば、うっそうとした暗い森。力強くふくよかで黒い土。野性味。
口に含めば、静寂な湖での釣り。静かな湖面。集中している。早朝か薄暮か。いずれにせよ垂れる糸に神経を研ぎ澄ませる。
程よいパンチとスムーズな静寂をもたらすウィスキー。

【Kawasaki Point】
88point

【基本データ】
銘柄:THE BLACK GROUSE(ブラックグラウス)
地域:Highland, ハイランド など
樽:Oak, オーク
ボトル:Blended, ブレンデッド



黒い雷鳥



程よいパンチとスムーズな静寂をもたらす



レビュー:スノウ・グラウス 真っ白な画用紙の・・・

The SNOW GROUSE(スノウグラウス)を飲んだ。86点。

スノウグラウスは、フェイマスグラウス(有名な雷鳥)シリーズのひとつだ。雷鳥はスコットランドの国鳥らしいが、「あの有名な雷鳥のマークのウィスキーくれ」などと言われていたため、ブランド名を「ザ・フェイマス・グラウス(あの有名な雷鳥)」にしたとのエピソードも。尚、このシリーズのウィスキーは「1,000円台ウィスキーシリーズ」だ。
このスノー・グラウスはボトルにも「冷やしてお召し上がりください」と書いてあるが、今回は常温ストレートでのレビューである。さて、その香味やいかに。

ザ・スノウ・グラウス

【評価】
グラスから立ち上る香りに意識を集中すれば、ふわふわのビーズクッション。やわらかいもみ殻。木の箱に入ったコンテパステル。完熟の柑橘。
グラスを傾け、口に含めば、イチゴのようでありマスカットのようであり、真っ白な画用紙のようである。さわやかで上質。
美しい雪のようなウィスキー。

【Kawasaki Point】
86point

【基本データ】
銘柄:The SNOW GROUSE(スノウグラウス)
地域:Highland, ハイランド など
樽:Oak, オーク
ボトル:Blended, ブレンデッド

青いボトルキャップ

雪の中の雷鳥は美しいが、この画はかなりワイルド

家で冷たくして飲んで、というようなことが書いてある

ふわふわのビーズクッション。やわらかいもみ殻。

美しい雪のようなウィスキー





レビュー:ホワイト&マッカイ スペシャル 麦、青空、旅。

WHYTE & MACKAY SPECIAL(ホワイト&マッカイ スペシャル)を飲んだ。56点。
「ダブルライオン」のロゴで有名なこのブランドの一番の流通モデル「スペシャル」は、1本1,000円台のウィスキーだ。当ブログ1,000円台ウィスキーシリーズの第5弾。
さて、このボトルの香味はどうだろうか?

ホワイト&マッカイ スペシャル

【評価】
香りの刺激で浮かぶイメージは・・・、麦、青空、旅。川、別れ。雲。
そのまま口に含む。樽をごろーんと転がして。暗闇、湿り気、ひんやり。
ノートの切れ端に書いた、詩みたいな、思いつきの言葉みたいな。そんなウィスキー。

【Kawasaki Point】
56point

【基本データ】
銘柄:WHYTE & MACKAY SPECIAL(ホワイト&マッカイ スペシャル)
地域:Highland, ハイランド など
樽:Oak, Sherry, オーク、シェリー
ボトル:Blended, ブレンデッド

ボトルキャップもダブルライン

左には「ダブルマリッジブレンド」とある
ホワイト&マッカイの二段階熟成のこと

ダブルライオンブランド


麦、青空、旅。川、別れ。

詩みたいな、思いつきの言葉みたいな。






レビュー:エンシェント・クラン こげの旨味が水平に・・・

ANCIENT CLAN(エンシェント・クラン)を飲んだ。86点。
1本の価格が1,000円台で流通しているウィスキーの特集第4弾は、少し耳馴染みのない「エンシェント・クラン」というウィスキー。「古くからの氏族・家族」という意味で、キーモルトはトマーティン。
さて、その香味やいかに。

左からエンシェント・クラン、ベルズ、デュワーズ・ホワイトラベル

シンプルなラベルのエンシェント・クラン

【評価】
その香りは、海辺の使い古した木のコンテナ、花の蜜。潮とエンジンの香り
口に含めば、ライトで素朴な味わい。ほろ苦さ、こげの旨味が水平に広がる。余韻はまったりと長い。
適度な満足感を与えるウィスキー。

【Kawasaki Point】
86point

【基本データ】
銘柄:ANCIENT CLAN(エンシェント・クラン)
地域:Highland, ハイランド など
樽:Oak, オーク
ボトル:Blended, ブレンデッド



ほろ苦さ、こげの旨味が水平に広がる



エンシェント・クランをつくりだすトマーティン蒸溜所の位置を地図で確かめてみて。




レビュー:デュワーズ ホワイトラベル 紙と銅とインク

Dewar's White Label(デュワーズ ホワイトラベル)を飲んだ。65点。
現在連載中の1,000円台ウィスキーの第三弾。
1846年、ジョン・デュワー氏により生み出されたこのウィスキーのキーモルトはアバフェルディ。(有名なブレンデッド・ウィスキーのキーモルトはたいていマイナーだ)
さて、デュワーズの「ホワイトラベル」の香味やいかに?

デュワーズ ホワイトラベル

【評価】
グラスを傾け鼻を近づければ、濃くて華やかな香り。万年筆のインク。焚き火。
口に含めば、紙と銅とインク。どこまでも華やかさを漂わせる。
スウィートさの奥にしっかりとした深い、銅のような味わいを残す。

【Kawasaki Point】
65point

【基本データ】
銘柄:Dewar's White Label(デュワーズ ホワイトラベル)
地域:Highland, ハイランド など
樽:Oak, オーク
ボトル:Blended, ブレンデッド


ブレンデッド スコッチ ウィスキー


John Dewar & Sons